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マメ知識

UPDATE :2024.07.13 
POST :2021.06.11

絶縁油が入った機器の処理はどうすればよいの?

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絶縁油は、産業廃棄物の種類では、「廃油」(絶縁油)


機器は、機器の素材がプラスチックであれば、「廃プラスチック類」、
金属であれば、「金属くず」となります。

機器につきましては、ご確認ください。


絶縁油が入った機器の処理をするには、両方が処分できる業者か、
収集運搬し、積替え保管ができる業者に依頼することが必要です。
今回は、処理のお問い合わせが多い中身の絶縁油についてご紹介いたします。

絶縁油ってどんなもの?

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絶縁油とは、電気機器の絶縁と冷却を目的として使用される油です。

引火点は130℃程度、発火点は320度程度のガソリンや軽油、重油といった

燃料として用いられる他の可燃性液体よりも安全性が高い油が用いられています。

電圧を変えるトランス、電気を一時的に蓄えるコンデンサといった電気機器の内部

を満たしています。

交換工事等で不要になったトランスやコンデンサを処理する場合、

機器の中に入っているこの絶縁油を適切に処分する必要があります。

一口に絶縁油といっても成分により細かく分かれています。

日本工業規格(JIS)で規定されておりますのでご紹介いたします。

1類:鉱油を主成分としています。

2類:アルキルベンゼンを主成分としています。

3類:ポリブデンを主成分としています。

4類:アルキルナフタレンを主成分としています。

5類:アルキルフェニル・アルカンを主成分としています。

6類:シリコーン油を主成分としています。

7類:鉱油とアルキルベンゼンの混合絶縁油。

絶縁油は消防法で「第4類・第3石油類」に分類されており、危険物としての取り扱いが必要となります。

 

絶縁油の処分する時の注意点

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絶縁油は、産廃の種類で言うと廃油です。
しかし、絶縁油の中にはPCBなどの有害成分が含まれている可能性があり、
適切な処分をしなかった際には、違法となり罰金などの刑罰を受ける可能性があります。
そのため、不要になった絶縁油を処分する際は、

産廃業者に処分したい絶縁油の情報を伝え、依頼するようにしましょう。
その前に廃棄にあたっては、製造メーカーへの問い合わせいただき、

PCBが含まれていないことを確認するか、

絶縁油を分析してPCB濃度が0.5mg/kg以下であることを確認する必要があります。


PCBが含まれている場合は、扱える業者が限られていますので、

管轄の各都道府県の環境局にご相談ください。

絶縁油以外の廃油

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産廃で廃油に分類されるものは、事業活動に伴って排出される
使用済みの油のことを指します。

絶縁油の他にも下記のようなものがあります。


潤滑系廃油・・・・・・エンジン油、タービン油、冷凍機油

切削油系廃油・・・・・水溶性、不水溶性

洗浄油系廃油

絶縁油系廃油

その他鉱物系廃油・・・灯油、軽油、重油

動植物油系廃油・・・・なたね油、大豆油、牛脂

廃溶剤類・・・・・・・シンナー、ベンジン、アルコール

タールピッチ類・・・・タールピッチ、アスファルト、ワックス

印刷インキかす

産業廃棄物とは?

廃油はどのような業種の事業所から排出される場合であっても産業廃棄物になります。

ここでは産業廃棄物について概要をお話します。

産業廃棄物とは、産業活動に伴って生じた廃棄物のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」で定義された20種類の廃棄物のことを指します。この産業廃棄物の処理は、都道府県知事から許可を受けた産業廃棄物処理者に委託して処理をする必要があります。

産業廃棄物は、環境汚染や健康被害、生態系への悪影響などの原因となるため、適正に処理することが重要です。

また、産業廃棄物には量に関する規定がありません。そのため、排出量が少なかったとしても必ず適正な処理方法で処理しなければなりません。

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」とは?

廃棄物処理法は、廃棄物の排出抑制と処理の適正化により、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ることを目的とした法律です。産業廃棄物を排出する事業者は、その処理・保管・運搬などについて、廃棄物処理法に基づく各種基準を遵守しなければなりません。廃棄物処理法は、昭和45年(1970年)に制定され、今日でもなお、廃棄物問題の解決に向けて重要な役割を果たしています。

産業廃棄物の排出事業者は、自らの責任で処理しなければなりません。処理できない場合は、業者に委託することができます。委託の際には、委託基準に則った契約を結び、マニフェストを使用して管理する必要があります。

廃棄物問題は現在もなお深刻な問題であり、廃棄物処理法の更なる充実が求められています。そのためには、私たち一人一人が、廃棄物の排出を抑制し、適切に処理することが必要です。

廃油のリサイクルと処分

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廃油に分類されるものの中には、リサイクル可能なものがあります。
2種類のリサイクル方法をご紹介いたします。


① 他の原料として再生させる方法

混入物や劣化成分を取り除き、工場などで工業用潤滑油として活用することができます。また、一部はビニールハウスの暖房用燃料や公衆浴場での燃料などに使用されます。
食用油で、石鹸の原料にしているところもあります。


②燃料として再利用する方法

燃料として再利用する場合は、エンジンオイルなどのリサイクルに適した油は

再生重油で製品化されることが多く、リサイクルに適していない水系の廃油や金属加工油は、

油水分離を行ってから焼却処理されます。

有価物として取引ができれば、問題ございませんが、

料金を支払って処理する場合には、

契約締結、マニフェスト発行を忘れないようにしてください。


産廃処理に必要な手順をご紹介いたします。

1問い合わせ 

 廃油の数量や状況を確認して、見積りを査定します

2契約締結

 産業廃棄物処理委託契約書を締結して頂きます

3お預かり

 弊社積替え保管地までお持込 もしくは 専用の回収車両にて、お客様の元に廃油の回収をします

4処分

 混錬 もしくは 焼却

5報告

 処理結果をマニフェスト伝票にて報告

まとめ

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事業活動に伴って排出される廃油の処分方法は、一般家庭から発生した廃油とは異なります。

排出事業者は、産業廃棄物の適正処理が求められます。

ただし、すべての廃油が産業廃棄物に含まれるわけではありません。

灯油類や軽油類などの引火しやすい油は大変危険なため、特別管理産業廃棄物に分類されます。

お気をつけください。

さらに、廃油の内容物によって処分方法もさまざまです。

廃油を処分されたい時には、

処理の見積を依頼する前にメーカーや購入した店舗に油の種類を確認してください。

製品情報を把握した上で、問い合わせをすることをおすすめします。

ご存知でしたか?PCBを含む産業廃棄物の処分には期限があります。

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この記事を書いたスタッフ

断捨離マスター

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