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UPDATE :2022.06.15 
POST :2022.03.26

産業廃棄物の「廃プラスチック類」とは

産業廃棄物の廃プラスチック類とは

 

「廃プラスチック類」とは廃棄物処理法で定められた産業廃棄物の種類の一つです。プラスチックはさまざまな製品で使われています。また廃プラスチック類は業種限定がなく、全ての事業活動に伴って排出されるプラスチック類が産業廃棄物となりますので、関係のない事業者様はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?この記事では産業廃棄物種「廃プラスチック類」の概要と、それらを取り巻く問題、そして具体的なリサイクル方法などについて、解説していきます。

廃プラスチック類とは?

プラスチック製品はさまざまな用途で使用されており、私たちの生活な身近な存在です。こうしたプラスチックを製造する過程で生じるプラスチック片や、不要になり廃棄するプラスチック製品を産業廃棄物種「廃プラスチック類」と呼びます。

まずは、産業廃棄物種「廃プラスチック類」の定義や具体例について見て行きましょう。

産業廃棄物の定義

「廃棄物」とは「汚物」または「不要物」のことです。さらに「廃棄物」は「産業廃棄物」と「一般廃棄物」に分けることが出来ます。ざっくりと言うと事業活動に伴って排出された「廃棄物」は「産業廃棄物」、その他の「廃棄物」は「一般廃棄物」となります。ただし事業活動に伴って排出された「廃棄物」でも「紙くず」や「木くず」などは業種によっては「一般廃棄物」になります。しかし、上記のように「廃プラスチック類」は業種限定がなく、事業活動から出たプラスチック製品は全て「産業廃棄物」となります。(弁当ガラのような汚れプラは市町村等によっては一般廃棄物として処理可能。要行政確認。)

廃プラスチックの具体例

廃プラスチック類とは、「合成ゴムくず(廃タイヤを含む)、合成繊維くず、ビニールシートくず等、全ての廃合成高分子系化合物」とされています。

堅苦しい言い方でイメージしづらいかも知れませんが、例えばビニール袋、発泡スチロール、ポリエステル製の衣類、包装やフィルム類など、事業活動に伴って排出されるもので材料にプラスチックが含まれているものは、「廃プラスチック類」と考えて頂いて差し支えないでしょう。

廃プラスチック問題

昨今の環境問題への注目の高まりで、基本的に自然に還らない「廃プラスチック類」は他の産業廃棄物に比べて大きな課題を抱えています。廃プラスチック問題の中で代表的なものを紹介します。

輸出処理

廃プラスチック問題の代表的なものの一つが、輸出処理です。日本は世界3位のプラスチック輸出大国として長年海外への輸出することにより廃プラスチックの処理を行っていました。その内約50%の輸出先が中国だったのですが、2017年末に中国が生活由来の廃プラスチックの輸入を禁止しました。2018年以降は、マレーシア、タイ、ベトナムなど東南アジアの国々や台湾へ輸出を行っていましたが、これらの国々も次々に輸入規制を導入。輸出という大きな処理方法を失ったことにより、日本国内で処理をしなければならない廃プラスチックが増加しており、その対応が大きな課題となっていました。

海洋汚染

廃プラスチックに関するもう一つの問題が、海洋汚染です。ポイ捨てされたり適切な処分がされないまま海に流されたりした廃プラスチックは、海洋プラスチックとなり、海洋汚染や生態系に悪影響を及ぼしてしまいます。ストローが鼻に刺さったウミガメの画像を見たことがある人も多いのではないでしょうか?海に流出するプラスチックごみの量は、世界中で年間800万トンという試算が出ていたり、2050年には海洋プラスチックごみの重量が海に住む魚の重量を超えると予測されていたり、非常に大きな問題として、世界規模の課題となっています。

廃プラスチックの処理

廃プラスチック類の処理の方法は、大きく3つ挙げることが出来ます。それぞれ紹介していきましょう。

マテリアルリサイクル

他の製品や別のプラスチック材料として活用する方法。

コンテナやベンチ、衣類や包装用トレイなどを作る材料として、廃プラスチック類が活用されています。

ケミカルリサイクル

廃プラスチックを化学的に処理し、化学原料として再生する方法。

高炉の還元剤や熱源として利用されたり、ガス化処理をして水素やメタノールなどの基礎化学品を作ったり、さまざまな方法で活用されています。

サーマルリサイクル

廃プラスチック類の熱エネルギーとしての性質に注目し、熱源として利用する方法。

廃プラスチック類を燃焼させることによって発電や温水利用に活用したり、固形燃料化にしたりなど、数多くの活用手段があります。

まとめ

昨今の環境問題への注目の高まりと共に問題点がクローズアップされる「廃プラスチック類」。また2022年のいわゆる「プラスチック新法」の施行により「廃プラスチック類」を取り巻く環境に様々な変化が訪れそうです。株式会社ジェイ・ポートでは「廃プラスチック類」の適正な処理を承っております。「廃プラスチック類」の処理にお困りのお客様はお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いたスタッフ

森田 一誠

森田 一誠 笑う産廃セールスマン

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