日々の業務の中で発生する、企業に関する極めて重要な文書である
機密文書・書類の取り扱いに気を配っている方は多いと思います。
その機密文書・書類の廃棄については、企業外に持ち出して行うこ
とも多いため保管・管理を行う以上の危険が伴います。情報の漏え
いが発生しないよう、安全な廃棄を実施しなくてはなりません。
では、どのように安全な廃棄を実現するのか、企業が行うべき機密
文書・書類の処理方法について解説します。
目次 ■機密文書とは ■機密文書・書類の処理方法 ■シュレッダー処理のメリット・デメリット ■溶解処理のメリット・デメリット ■まとめ |
■機密文書とは
機密文書とは、関係者以外に漏えいし、不利益が生じる情報を含む
文書と定義されます。一般的に、情報が漏えいした場合の影響レベ
ルに応じて次の3つに分類されています。
①極秘
企業の中でも関係するごく一部に共有される文書で、秘密保全の
必要性が高く、漏洩した場合に企業の安全や利益に損害を与える
恐れのある文書。
②秘
社内でも限られた人だけに共有される文書。極秘につぐ程度の秘
密。
③社外秘
社外に公開することで不利益を被る可能性のある文書。
■機密文書・書類の処理方法
機密文書・書類の処分方法は、大きく分けると、以下の2つになりま
す。
①シュレッダー(破砕)処理
オフィス用の小型の物を使い自社内で処理する方法と、業者に依
頼し大型シュレッダーで処分してもらう方法があります。
②溶解処理
業者に依頼し、製紙会社の溶解処理施設で処理してもらいます。
溶解処理後は、紙製品に再生されます。
■シュレッダー処理のメリット・デメリット
〇メリット
社内のシュレッダーであれば、自分たちで処分できるので手軽で、
セキュリティ上のリスクも低く抑えられ安心です。少量の機密文書・
書類の処分に向いている方法といえるでしょう。
〇デメリット
社内のシュレッダーを使う場合には、クリップやホチキスなどを
外す手間もあり、全てを自分たちの手で処理しなければならない
ので、時間がかかることです。
また、目の粗い裁断は復元可能になり情報漏えいリスクが高まり
ます。業者に依頼する場合は、回収時や運搬・輸送時に、機密文
書・書類の情報が漏えいしてしまう不安もあります。
■溶解処理のメリット・デメリット
〇メリット
処理後の紙がリサイクルされることです。
リサイクル活動に取り組むことは、企業としてのアピールポイン
トにもなります。
また多くは、基本的にそのまま廃棄できるので、手間が少なくす
みます。
〇デメリット
業者により信頼性や安全性に大きく差があると言われます。
回収時や運搬・輸送時に、機密文書・書類の情報が漏えいしてし
まう不安があります。業者選びが重要です。
■まとめ
機密文書・書類の処理方法とそれぞれのメリット・デメリットをご
紹介しましたが、セキュリティ、リサイクル、作業コストのバラン
スを考え、処理することが重要になります。
機密文書・書類を業者に依頼する場合、業者は慎重に安心・安全な
処理業者を選び、社会的な信用低下などのリスクを減らしましょう。
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