廃プラスチックの環境問題と処理方法

 

私たちの生活の中には多く存在しているプラスチック製品。

プラスチックは安価で大量に生産できるだけでなく、簡単に加工ができるので、プラスチックは私たちの日常になくてはならない存在です。

とても便利なプラスチックですが、近年では廃プラスチックが引き起こす問題があるのをご存じですか？

適切な処理方法が行われず、海などに放棄されることによって引き起こされる環境汚染が世界的に問題となっています。

 

そこで、今回は廃プラスチックの環境問題と処理方法についてまとめてみました。

 

 

廃プラスチック類とはどのようなものか？

 

まずは廃プラスチック類について理解を深めましょう。

「廃プラスチック類」というのは産業廃棄物用語で、プラスチックを製造する過程で発生したプラスチックの破片、不要になって廃棄処理されるプラスチック製品のことを指します。

 

廃プラスチックは「一般廃プラスチック」と「産業廃プラスチック」に分類されます。

 

一般廃プラスチックは、主に家庭から出るプラスチックごみのことを指します。例えばペットボトル、ビニール袋、食品用トレイなどが挙げられ、私たちが普段ごみとして出しているものばかりです。

 

一方、産業廃プラスチックは、工場や店舗などの事業所が、プラスチック製品を製造、加工する過程で出されるプラスチックごみのことを指します。

 

 

廃プラスチック類が引き起こす環境問題

 

私たちの身近にたくさん存在する廃プラスチックですが、問題点もあります。それが環境への影響です。廃プラスチックは他の産業廃棄物と比べても大きな問題を抱えていると言えます。

 

【輸出問題】

1つ目の廃プラスチック問題として挙げられるのが、輸出処理です。

これまで日本はどうやって廃プラスチックを処理していたかと言うと、海外に廃プラスチックを輸出するという方法を取っていました。

その主な輸出先が中国でしたが、2017年末に環境問題を理由に中国が廃プラスチックの輸入を禁止しました。これにより中国の代わりに輸出する国を探していましたが、次々に廃プラスチックの輸入規制が行われました。

日本は輸出での処理ができなくなり、国内で処理をしなくてはならず、その対応が大きな問題となっています。

 

【海洋汚染】

2つ目の問題が、海洋汚染です。プラスチックの多くは使い捨てされている状態で、適切に処理されないまま捨てられることも少なくありません。その捨てられたプラスチックが最終的に行きつく先のほとんどが「海」です。

適切に処理されないまま海に放棄された廃プラスチックは、「海洋プラスチック」となり海洋汚染、海の生態系に多大な悪影響を及ぼします。

これは日本だけではなく世界的に問題視されています。

 

 

廃プラスチックの処理方法とは？

 

廃プラスチック類の処理方法としては、ほとんどがリサイクルに回されています。

そのリサイクル方法は大きくわけて3つあります。

 

◎サーマルリサイクル

廃プラスチック類を焼却する際に発生する熱を、熱エネルギーとして利用するリサイクル方法。暖房設備への再利用化や発電に使用されています。

 

◎マテリアルリサイクル

廃プラスチック製品を他の原料として再利用するリサイクル方法です。回収した廃プラスチック類を溶かして、再びペレット等に固形化して別の製品の原料として再利用します。

◎ケミカルリサイクル

廃プラスチック類は原油が元となっているため、プラスチックを化学的な処理を経て油化、ガス化して原料として再利用する方法です。

 

しかし全てがリサイクルされているわけではなく、使用できなくなった廃プラスチック類は焼却、埋立てされることもあります。なるべく資源を無駄にしないために、こういった方法ではなくリサイクルが注目されています。

 

 

廃プラスチック類は正しく処理しよう！

 

わたしたちの生活の中で欠かせない存在であるプラスチック。その大切な資源を絶やさないため、そして私たちが廃プラスチックが抱える問題に理解を深め、廃プラスチック類を正しく処理することは重要になります。

プラスチックの廃棄について、正しく処理できているか今一度見直しをする必要があるかもしれません。

廃プラスチック類の廃棄にお困りの際や廃棄したい製品が廃プラスチック類にあたるのか分からないといったお悩みがある際は、ぜひジェイ・ポートへお問い合わせください。

ジェイ・ポートでは廃プラスチック類をはじめ、様々な産業廃棄物の処理回収をおこなっております。皆様のお問い合わせ、お待ちしております。

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