お盆も過ぎましたが、まだまだ暑い日が続いております。
天気予報によると9月も暑い日が続くとのことですので体調管理をしっかりして頑張っていきたいと思います。
このブログでは環境ニュースについて紹介をしていきたいと思います。
今回気になったのは以下のニュースです。
目次
紙・竹・炭素繊維などの素材で”廃棄物ゼロ建築”へ
海洋プラスチック汚染防止と海洋資源の持続的活用の実現に向け 「サステナブルな海」を啓発 ゼリ・ジャパン 大阪・関西万博パビリオン 「BLUE OCEAN DOME」の概要を発表
特定非営利活動法人ゼリ・ジャパン(事務局:東京都品川区東品川1-25-8、理事長:更家悠介、サラヤ株式会社代表取締役社長)、は2025年の日本国際博覧会(以後、大阪・関西万博)へ出展するパビリオンの概要を発表いたしました。
ゼリ・ジャパンでは、2019年のG20大阪サミットで発表された、海洋プラスチックごみによる追加的な汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の実現に向けて、海洋資源の持続的活用と海洋生態系の保護をテーマに、来館者が楽しみながら環境保護の考え方を学べるパビリオンを出展いたします。なお、四方を海で囲まれた「海の万博」において、「海をテーマにしたパビリオン」となります。
今回の「海の蘇生」をテーマとした本パビリオンでは、「次世代を担う子供」「グローバルコモンズを共有する全人類」「海の課題解決に取り組むイノベーター」をターゲットにし、建築ではインテリジェントマテリアルへの意識改革、展示では来館者の環境モラルの覚醒、催事では海の持続的活用に関する叡智の提起を行うことで、日本国内における環境活動の実践と企業に対する環境保全活動の啓発を通じて循環型産業システムの構築を目指していきます。
また、本パビリオンは、環境に配慮した日本の竹、炭素繊維強化プラスチック、紙管を使用し、骨組みを作成、また、移設・再利用を視野に入れ設計することで、廃棄物を徹底的に削減したパビリオンを目指します。
ゼリ・ジャパンは、「海の持続的活用」の保全と啓発促進、「ブルーオーシャン宣言」実現に向けた取り組みの実践のため、パビリオン出展の準備を進めてまいります。
ということで今回は2025年開催の大阪・関西万博のパビリオンについて取り上げました。
大阪在住の方は公式キャラクターのミャクミャクをいたるところで見かけますよね。
大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。これは人間一人一人が、自らの望む生き方を考え、それぞれの可能性を最大限に発揮できるようにするとともに、こうした生き方を支える持続可能な社会を、国際社会が共創していくことを推し進めるものです。
SDGsを取り入れたテーマを掲げた万博ということです。
大阪・関西万博の開催地について
大阪・関西万博は大阪市此花区夢洲で開催されます。
ちなみに弊社の中間処理施設も此花区にございます。
開催地である此花区夢洲はどんなところか見ていきましょう。
此花区夢洲について
此花区夢洲とは大阪ベイエリアに位置し、市内で発生した建設土砂等を利用して作られた約390haの人口島です。世界の主要港との航路を結ぶ国内屈指のコンテナターミナルを有し、都心部や関西国際空港、神戸、京都など関西一円への道路アクセスが充実しています。
将来的な開発用地について、世界からの投資を呼び込む国際観光拠点や、新しい技術・サービスを生み出す先端産業などの集積を目指し、民間企業のアイデアなども募集しながら、まちづくりの方針を検討しています。
また夢洲は、条件を満たした事業者が税制優遇をはじめとする様々な支援を受けることができる特区地域(関西イノベーション国際戦略総合特区)として国に指定されています。
大阪・関西万博について
平成30年11月にフランス・パリで開催されたBIE総会のBIE加盟国の投票により、2025年万博の開催地が大阪に決定しました。
上にも書きましたが、大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。これは人間一人一人が、自らの望む生き方を考え、それぞれの可能性を最大限に発揮できるようにするとともに、こうした生き方を支える持続可能な社会を、国際社会が共創していくことを推し進めるものです。
言い換えれば、大阪・関西万博は、格差や対立の拡大といった新たな社会課題や、AIやバイオテクノロジー等の科学技術の発展、その結果としての長寿命化といった変化に直面する中で、参加者一人一人に対し、自らにとって「幸福な生き方とは何か」を正面から問う、初めての万博です。
近年、人々の価値観や生き方がますます多様化するとともに、技術革新によって誰もがこれまで想像しえなかった量の情報にアクセスし、やりとりを行うことが可能となっています。このような進展を踏まえ、大阪・関西万博では、健康・医療をはじめ、カーボンニュートラルやデジタル化といった取組を体現していくとともに、世界の叡智とベストプラクティスを大阪・関西地域に集約し、多様な価値観を踏まえた上で諸課題の解決策を提示していきます。
万博が開催される2025年は、SDGsの目標年である2023年の5年前であり、SDGsの達成に向けたこれまでの進捗状況を確認し、その達成に向けた取り組みを加速させる絶好の機会になるといわれています。中長期的な視野を持って未来社会を考えることを通じて、2030年のSDGs達成にとどまらず、その先(+beyond)に向けた姿が示されることが期待されています。
会場内では、SDGsをテーマにした展示やアクティビティのほか、例えば、食品ロスの削減やマイバック利用の推進など環境に配慮された運営なども計画されています。パビリオンの出展者は、SDGsの17の目標から必ず1つは展示に盛り込む必要があるそうです。万博は、まさにSDGs達成・SDGs+beyondへの飛躍の機会となります。
SDGsについて
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
海洋プラスチックごみ問題について
普段私たちが使っているプラスチック製のペットボトルや容器などは、ポイ捨てされたり適切な処分がなされないことにより海に流され、海洋プラスチックごみになります。海洋プラスチックによるごみ問題とは、そうしたプラスチックごみが海洋汚染や生態系に及ぼす影響を問題視したものです。
計量で加工がしやすく丈夫であることから、プラスチックはレジ袋やペットボトルのほかにも、プラスチック製のストローやスプーン、おもちゃや釣り糸などといったあらゆるものに利用されています。
海に流出するプラスチックごみの量は世界中で年間800万トンという試算や2050年には海洋プラスチックごみの重量が魚の重量を超えることが予測されています。
また、日本は島国のため多くのごみが海岸に流れ着きます。それらのプラスチックの排出源は主に東アジアや東南アジア地域であるという推計も出ていますが、地域によっては日本製のプラスチックごみが多い場所もあります。
海洋プラスチックごみはSDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」に関わる問題です。
マイクロプラスチックについて
プラスチックごみは大きな形状のまま漂着するもののほか、細かい粒子として海洋に流れ込むマイクロプラスチックというものもあります。
例えば歯磨き粉や洗顔剤にスクラブ入りと表記されているものがありますが、これが細かくなったプラスチックです。
マイクロプラスチックは一次マイクロプラスチックと二次マイクロプラスチックの2種類に分けることができます。
一次マイクロプラスチックとは
一次マイクロプラスチックは先述したスクラブやマイクロビーズなどマイクロサイズで製造されたプラスチックで、排水などを通じて自然環境中に流出したプラスチックごみを言います。
一度流出すると自然環境中での回収は出来ず、製品化されたあとは対策も難しいとされています。
二次マイクロプラスチックとは
二次マイクロプラスチックは、ペットボトルやビニール袋など、大きなサイズで製造されたプラスチックが自然環境中で紫外線や衝突などの影響を受け、破砕され細分化されてマイクロサイズになったものを言います。
これらはこのような状態になる前に、廃棄管理やリサイクルなどを行うことで発生を抑制することや、マイクロ化する前であれば回収も可能なため、ある程度の対策ができます。
プラスチックごみが海に与える影響とは
プラスチックごみは海洋の汚染だけでなく、海に生きる生物や産業、私たちの体にまで影響を与えます。
海洋プラスチックごみが増えることで、プラスチックに付着する有害物質やプラスチックそのものの有害性により、海はどんどん汚れていきます。
それだけでなく、目に見えないマイクロプラスチックは北極や南極にも行き着くほど広く分布しており、海水の中に含まれているとの調査報告も挙がっているのです。
マイクロプラスチックのような微量な粒子は、海洋生物の体内生物の体内に取り込まれることで、体内に蓄積される可能性があります。
また海洋生物がプラスチック製品を餌と間違えて取り込んでしまい、それが体内で消化されないため内部を傷つける、あるいは腸閉塞を起こして死んでしまうといった事例もあります。
生物が消化できないプラスチックごみは、海洋生物に悪い影響を及ぼしているのです。
まとめ
お分かりいただけましたでしょうか?
人間は知らず知らずの間に年間クレジットカード1枚程度のプラスチックを体内に取り込んでいると言います。
この記事が「海の持続的活用」について思いを馳せるきっかけになればと思います。
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