冬本番が近づいてきました。
冬になるとスタッドレスタイヤに交換すると思いますが、交換の際に「今シーズンは厳しい」と言われた経験があるかたも少なくないと思います。タイヤは運転を続けていくと、すり減っていき、タイヤの溝が浅くなります。溝の深さが1.6mm未満のタイヤは法律で使用禁止となっているので、交換が必要です。
スタッドレスタイヤの場合、雪道の運転をアシストしてくれるので、溝がすり減ったりして交換が必要な場合は安全のために交換したほうが良いです。
交換する際に、不要になったタイヤに関して、商用車やトラックなどお仕事で使用される車のタイヤは産業廃棄物として処理することが必要になります。
タイヤは車種によって大きさが異なりますが、トラックなどの大型車のタイヤは男性でも運ぶのが困難な場合もあります。
この不要になったタイヤをどうやって処理すれば良いのでしょうか。
今回は事業等で発生した廃タイヤの処理方法について、産業廃棄物のプロが解説します!
目次
産業廃棄物とは?
はじめに産業廃棄物について概要をお話します。
産業廃棄物とは、産業活動に伴って生じた廃棄物のうち、廃棄物処理法で定義された20種類の廃棄物のことを指します。この産業廃棄物の処理は、都道府県知事から許可を受けた産業廃棄物処理者に委託して処理をする必要があります。
産業廃棄物は、環境汚染や健康被害、生態系への悪影響などの原因となるため、適正に処理することが重要です。
また、産業廃棄物には量に関する規定がありません。そのため、排出量が少なかったとしても必ず適正な処理方法で処理しなければなりません。
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」とは?
廃棄物処理法は、廃棄物の排出抑制と処理の適正化により、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ることを目的とした法律です。産業廃棄物を排出する事業者は、その処理・保管・運搬などについて、廃棄物処理法に基づく各種基準を遵守しなければなりません。廃棄物処理法は、昭和45年(1970年)に制定され、今日でもなお、廃棄物問題の解決に向けて重要な役割を果たしています。
産業廃棄物の排出事業者は、自らの責任で処理しなければなりません。処理できない場合は、業者に委託することができます。委託の際には、委託基準に則った契約を結び、マニフェストを使用して管理する必要があります。
廃棄物問題は現在もなお深刻な問題であり、廃棄物処理法の更なる充実が求められています。そのためには、私たち一人一人が廃棄物の排出を抑制し、適切に処理することが必要です。
廃タイヤについて
次に、廃タイヤに関して詳しくお話しいたします。法律によれば、タイヤの溝の深さが1.6mm未満の場合、そのタイヤの使用は禁止されており、交換が必要です。また、タイヤを保管する際にはかなりのスペースが必要となります。不要となったタイヤも同様に、処理が行われるまで保管する必要があり、そのためには十分なスペースを確保する必要があります。できるだけ早く不要なタイヤを処理することが望ましいですが、廃タイヤはゴムやワイヤーなどの複合素材からできているため、自治体での廃棄処理が難しいのが実情です。そのため、廃タイヤは一般的に「適正処理困難物」に指定されており、自治体では回収を依頼することができません。例外的に、一部の自治体では別途料金がかかる場合に回収を行っているところもあります。
どのようなタイヤが廃タイヤに該当するのか
冒頭で述べた通り、タイヤは利用するうちに摩耗し、徐々に溝が減少していきます。タイヤの溝が減少すると、法律上、1.6mm未満の深さでは使用が禁止され、交換が必要です。
さらに、タイヤの溝が浅くなると、水膜によってタイヤが浮き、ハンドルやブレーキの機能が効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が発生しやすくなります。この現象は新しいタイヤでも雨の日に高速道路でスピードを出しすぎると起こりますが、溝が浅くなると低速でも発生しやすくなります。従って、溝が浅くなった場合は新しいタイヤに交換する必要がありますが、その際には古いタイヤは廃タイヤとして取り扱われます。
不要なタイヤの処理方法
ここからは廃タイヤの処理方法をご紹介します。
①タイヤショップ・自動車用品店で処理する方法
1つ目はお近くのタイヤショップ、または自動車用品店を利用して処理する方法です。
一般的にはタイヤを新しく購入したときや交換の際に、そのまま引き渡すケースが多いでしょう。この方法のメリットは、手間がかからず、費用も安価であるということです。
②自動車ディーラーで処理する方法
自動車ディーラーでも、タイヤの処理を依頼できます。
自動車ディーラーではさまざまなメーカーを取り扱っているため、車種に関係なく処理できます。正規ディーラーよりも中古車販売ディーラーのほうが良心的な価格で引き取ってもらえる場合があるのでおすすめです。
③ガソリンスタンドで処理する方法
ガソリンスタンドによってはタイヤを処理できる場合があります。
特に従業員が常駐している大きなガソリンスタンドですとタイヤの処理を引き受けている可能性があります。しかし、全部のガソリンスタンドがタイヤの処理をしているわけではないので、ガソリンスタンドに確認が必要です。
④産業廃棄物処理業者に依頼する方法
産業廃棄物に関しては、専門の産業廃棄物処理業者に依頼するのがおすすめです。
次項で詳しくご紹介します!
タイヤの処理は産業廃棄物処理業者に依頼するのがおすすめ
平成23年4月以降、廃タイヤは通常の産業廃棄物に指定されました。廃タイヤは現在、廃プラスチック類に分類され、これを適切に処理するためには産業廃棄物としての取り扱いが必要です。以前は、多くの場合、タイヤ販売店が廃タイヤの回収や処理を行っていましたが、平成23年4月1日以降、産業廃棄物処理運搬業の許可がないタイヤ販売店は、タイヤの回収や処理が制限されました。その結果、処理の方法に悩む方も増えているかもしれません。
しかし、産業廃棄物処理運搬業の許可を有するタイヤ販売店や産業廃棄物処理業者は、引き続き廃タイヤの回収や処理が可能です。ですので、お困りの場合は、まずは許可を持つタイヤ販売店や産業廃棄物処理業者に連絡してみることが良いでしょう。
産廃業者に処理を依頼するメリット
廃タイヤの処理が厳しくなった今、依頼する業者選びはとても重要になります。犯罪に手を染めてしまわないためにも、しっかりと許可を得ている業者に依頼する事が重要になります。許可を受けた産廃業者なら確実に処理、処理してくれるので安心して依頼することができます。
また、企業を運営する中で廃タイヤ以外にも様々な産業廃棄物が出てきますよね。
わたしたちジェイ・ポートのように、何種類かの産業廃棄物を一括で回収している業者も少なくはありません。一度で回収してもらえるに越したことはないですよね。
また、ジェイ・ポートは産業廃棄物の持ち込みだけでなく、回収を行っているので重いタイヤをわざわざ運ぶ必要もなく、お客様のご都合に合わせて回収に伺います。
悪徳な産業廃棄物処理業者を見極める方法
産業廃棄物処理業者はおすすめの方法ですが、業者の中には悪徳業者もいるのも事実です。
従って、産業廃棄物処理業者に依頼する際には、その業者が悪徳業者かどうかを見極める必要があります。
①産業廃棄物収集運搬許可証を持っているか
産業廃棄物を処理するには、「産業廃棄物収集運搬許可証」を持っている必要があります。
この許可証を持っていない状態で産業廃棄物を処理したり運搬したりすることは法律で禁止されています。
したがって、この許可証を持っていない産業廃棄物処理業者は、悪徳業者の可能性が高いと言えるでしょう。
このような許可証を持っていない業者は、不法投棄している可能性があります。不法投棄をした場合、その業者だけではなく依頼した方にも責任が発生してしまうので気を付けましょう。
確認方法としては、ホームページで産業廃棄物収集運搬許可証を持っているかを調べる方法が有効です。
②適切な価格設定かどうか
産業廃棄物の処理価格にはある程度の相場があります。
その相場よりも異常に安い場合は要注意です。
異常に安い処理価格設定の背景にあるのは、産業廃棄物の処理を適切に行っていないか、安いと謳っておきながら、あとで別プランで追加料金を請求しようとしているケースが考えられます。
1つの業者だけを見るのではなく、複数の業者で見積りを取って比較するのが悪徳業者に依頼してしまうリスクが少なくなります。
③産業廃棄物の処理実績
見極める方法の3つ目は産業廃棄物の処理実績がしっかりあるかどうかです。
実績がきちんとある産業廃棄物処理業者は信頼性が高いです。
依頼する前に情報収集を行い、しっかり実績がある産業廃棄物処理業者を選びましょう。
タイヤの処理はお任せください!
不要なタイヤはジェイ・ポートで処理いたします!
タイヤの処理1本からタイヤ以外の産業廃棄物の処理、回収まで様々なご要望に対応させていただいております。社内で不要になった産業廃棄物がある場合には、お気軽にご相談いただけますと幸いです。
ジェイ・ポートでは処理の際に必要なマニフェストの発行も対応させていただいております。現在は、電子マニフェストの発行についても進んで行っておりますので、廃タイヤの処理や産業廃棄物の処理にお困りの際はわたしたちジェイ・ポートにお任せください!
株式会社ジェイ・ポートでは、だれでもカンタンに産廃処分ができる産廃コンビニをご提供しております。
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