スマートフォンやパソコンなど、日常的に使用する電子機器と切っても切れない関係にあるコードや充電器ですが、皆さんはそれらの正しい処理方法をご存じでしょうか?
断線や水没によって突然使えなくなったコード類、または機種変更などで不要になった充電器。もう使わないから処理したいけれど、「これって何ゴミ…?」と捨て方が分からない方も多いと思います。
また、オフィスでは、パソコン1つだけでも、本体、モニター、マウス、キーボード、光回線など、有線で繋ぐコードがたくさんあります。これが何台もあるとなると相当なコードの数になり、一気に捨てるとなると大変ですよね。
株式会社ジェイ・ポートでは、コード・充電器を産業廃棄物としてまとめて処理可能です!
今回は、産業廃棄物処理のプロの目線から、コード・充電器の処理方法についてご紹介します!
目次
産業廃棄物とは?
はじめに産業廃棄物について概要をお話します。
産業廃棄物とは、産業活動に伴って生じた廃棄物のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」で定義された20種類の廃棄物のことを指します。この産業廃棄物の処理は、都道府県知事から許可を受けた産業廃棄物処理者に委託して処理をする必要があります。
産業廃棄物は、環境汚染や健康被害、生態系への悪影響などの原因となるため、適正に処理することが重要です。
また、産業廃棄物には量に関する規定がありません。そのため、排出量が少なかったとしても必ず適正な処理方法で処理しなければなりません。
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」とは?
廃棄物処理法は、廃棄物の排出抑制と処理の適正化により、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ることを目的とした法律です。産業廃棄物を排出する事業者は、その処理・保管・運搬などについて、廃棄物処理法に基づく各種基準を遵守しなければなりません。廃棄物処理法は、昭和45年(1970年)に制定され、今日でもなお、廃棄物問題の解決に向けて重要な役割を果たしています。
産業廃棄物の排出事業者は、自らの責任で処理しなければなりません。処理できない場合は、業者に委託することができます。委託の際には、委託基準に則った契約を結び、マニフェストを使用して管理する必要があります。
廃棄物問題は現在もなお深刻な問題であり、廃棄物処理法の更なる充実が求められています。そのためには、私たち一人一人が、廃棄物の排出を抑制し、適切に処理することが必要です。
充電器やコード類の正しい捨て方は?
充電器やコードは何ゴミとして処理するべきなのでしょうか?
コード類や充電器はそのまま燃えるごみとして処理はできません。
コードには有害物質が含まれることがあり、燃やすと危険です。オフィスや作業をする際に使用しているコードや充電器類は産業廃棄物として処理する必要があります。また、その他の場合は不燃ゴミとして出したり、「小型家電リサイクル法」に基づいてリサイクルが必要になる場合もあります。
加えて、30cm以上の充電コードやアダプターが付いている充電コードは粗大ゴミに分類される場合もあるため、30cm以上の充電コードは小さく切ってから捨てる必要があります。
しかし、自治体によってはゴミの分別方法が異なる場合があるので、一度確認することをおすすめします。
「小型家電リサイクル法」とは?
小型家電リサイクル法は、デジタルカメラやゲーム機等の、使用済み小型電子機器等の再資源化を促進するために平成25年より施行された法律です。
小型家電とは、携帯電話(スマホ)やデジタルカメラ、ゲーム機などを指します。また、小型家電には、鉄やアルミ、金、銀、銅やレアメタルなど、有用金属を多く含む一方で、鉛などの有害な物質を含んでおり、適正な処理方法や捨て方が必要となります。
該当する「小型家電」の品目の数は自治体によって多少の変動はありますが、ACアダプターといった電子機器周りのものは基本的に「小型家電リサイクル法」の対象家電です。お住まいの自治体が指定する回収ボックスにいれて処理または廃棄するのが適切だといえます。
コード・充電器の回収
回収対象は、回収ボックスに入る大きさの物になります。回収ボックスの大きさはお住まいの自治体によって異なります。
回収ボックスは、主に総合スーパー、区役所、環境事業所等に設置されています。
回収の注意事項がいくつかあります。
・一度回収ボックスに入れた物は取り出せないため、本当に処理して良いか確認してから入れてください。
・取り外し可能な電池(バッテリー)は取り外してから出してください。
・箱や袋から出して入れてください。
コード・充電器にも貴金属やレアメタルなどの有用金属が含まれています。上記のルールを守ってリサイクルしましょう。
コードや充電器のおすすめの処理方法
コードや充電器のおすすめの処理方法を3つご紹介します。
①自治体に不燃ごみとして出す
一番手間なく処理する方法は、自治体に燃えないゴミとして出す方法です。多くの自治体では不燃ごみとしてコード類を処理することができます。ただし、上の項目に記載の通り、自治体によっては不燃ごみ以外の方法で分別している可能性があります。一度お住いの自治体に確認するのが良いでしょう。
②小型家電回収ボックスで処理する
小型家電回収ボックスは、「小型家電リサイクル法」に基づき、携帯電話、ゲーム機器、ケーブルなどの小型家電を無料で回収し、家電量販店や役所に設置されています。
小型家電は、金属資源をリサイクルするために自治体が回収し、ボックスにコードを入れるだけなので簡単に処理できます。
③産業廃棄物処理業者に回収依頼する
オフィスで出た不要なコードや充電器は産業廃棄物として処理しなければなりません。その際、産業廃棄物処理業者に回収依頼することによってプロの業者が処理ししてくれるので安心です。その場合、回収費用は発生するのでコード一本だけだと割高に感じますが、不要なコードをまとめて回収したり、キーボードやモニターなど他の機器も同時に回収依頼したりすることによってお得に利用できます。
適切に処理しないと……
これまで、コード・充電器類の様々な処理方法についてご紹介してきました。
しかし、
「リサイクルや回収にいちいち出すのは面倒くさい」
「他のものとまとめてゴミに出してしまえば分からないだろう」
と、分別やリサイクルをせずにそのまま捨ててしまいたい方もいるでしょう。
このように軽い気持ちで分別せずに捨ててしまうと、思わぬ事故を引き起こしてしまうこともあるため注意が必要です。
東京消防庁が発表した充電器からの火災件数の中で、平成28年~令和2年までの5年間で、ゴミとして廃棄された充電器からの火災は56件もあるのです。
令和3年1月〜9月末までに絞ると、廃棄された充電器からは16件火災が起きています。
単純計算でも発生件数が増えていることがわかります。
コード・充電器が捨てられたゴミ袋を積んだゴミ収集車から火が出たなどのニュースを耳にする機会が増えたのは、充電器の適切な使用と処理がなされていないからです。
何気なく捨ててしまい、気づいたら火災に巻き込まれていた…という恐ろしいケースを未然に防ぐためにも、しっかりと分別することが重要となってきます。
迷ったら、産業廃棄物処理業者に回収依頼!
上記で挙げたような最悪の場合にならないようにするには、分別の自信がない方は産業廃棄物処理業者に回収依頼をするのが一番安全な方法です。
しかし、産業廃棄物処理業者の中には利用者を騙し高額請求をしたり、適切に処理を行っていなかったりする業者もいるため、そのような悪徳な産業廃棄物処理業者ではないか見極めることが重要になってきます。
悪徳な産業廃棄物処理業者を見極める方法
産業廃棄物処理業者に依頼する際には、その業者が悪徳業者かどうかを見極める必要があります。
①産業廃棄物収集運搬許可証を持っているか
産業廃棄物を処理するには、「産業廃棄物収集運搬許可証」を持っている必要があります。
この許可証を持っていない状態で産業廃棄物を処理したり運搬したりすることは法律で禁止されています。
したがって、この許可証を持っていない産業廃棄物処理業者は、悪徳業者の可能性が高いと言えるでしょう。
このような許可証を持っていない業者は、不法投棄している可能性があります。不法投棄をした場合、その業者だけではなく依頼した方にも責任が発生してしまうので気を付けましょう。
確認方法としては、ホームページで産業廃棄物収集運搬許可証を持っているかを調べる方法が有効です。
②適切な価格設定かどうか
産業廃棄物の処理価格にはある程度の相場があります。
その相場よりも異常に安い場合は要注意です。
異常に安い処理価格設定の背景にあるのは、産業廃棄物の処理を適切に行っていないか、安いと謳っておきながら、あとで別プランで追加料金を請求しようとしているケースが考えられます。
1つの業者だけを見るのではなく、複数の業者で見積りを取って比較するのが悪徳業者に依頼してしまうリスクが少なくなります。
③産業廃棄物の処理実績
見極める方法の3つ目は産業廃棄物の処理実績がしっかりあるかどうかです。
実績がきちんとある産業廃棄物処理業者は信頼性が高いです。
依頼する前に情報収集を行い、しっかり実績がある産業廃棄物処理業者を選びましょう。
コード・充電器の処理ならジェイ・ポートにお任せ!
ジェイ・ポートは産業廃棄物の回収・処理を行っております。
コードや充電器は意外と処理に困ってしまうことも多いのではないでしょうか。
産業廃棄物といっても種類はさまざまです。コード・充電器の中には「これは産業廃棄物として処理することは可能なのかな?」と、分からない場合はお気軽にジェイ・ポートにご相談ください!
株式会社ジェイ・ポートでは、だれでもカンタンに産廃処分ができる産廃コンビニをご提供しております。
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