論語に
宰さい我が問とう。三年さんねんの喪もは、期き已すでに久ひさし。君くん子し三年さんねん礼れいを為なさざれば、礼れい必かならず壊やぶれん。三年さんねん楽がくを為なさざれば、楽がく必かならず崩くずれん。旧穀きゅうこく既すでに没つきて、新穀しんこく既すでに升みのる。燧すいを鑚きりて火ひを改あらたむ。期きにして已やむべし。子し曰いわく、夫かの稲いねを食くらい、夫かの錦にしきを衣きる、女なんじに於おいて安やすきか。曰いわく、安やすし。女なんじ安やすくば則すなわち之これを為なせ。夫それ君くん子しの喪もに居おるや、旨うまきを食くらえども甘あまからず、楽がくを聞きけども楽たのしからず、居処きょしょ安やすからず。故ゆえに為なさざるなり。今いま女なんじ安やすくば則すなわち之これを為なせ。宰さい我が出いず。子し曰いわく、予よの不ふ仁じんなるや。子こ生うまれて三年さんねん、然しかる後のちに父母ふぼの懐ふところより免まぬがる。夫それ三年さんねんの喪もは、天てん下かの通喪つうそうなり。予よや其その父母ふぼに三年さんねんの愛あい有あらんか。
「喪中三年は何もするな」
とありますが
十年前に父が逝去した際
一年改革は自粛しました。
ただ喪中も社内改革のことばかり
考えていました。
ただ
急に改革をすると
いままで頑張って父を支えてくださった
先輩従業員に申し訳がたたず
このお客様対応とサービスでは
会社が沈没する
迷っていましたが
その指針になったのは
経営理念でした。
父が亡くなる前に
『父が何を大切に経営してきたか?』
を聞けたことは本当に良かったことでした。
当時私が社長になってすぐ
経営理念を作ろうと父と話をした時、
「何を大切にして経営をしてきた?」
ダイレクトに聞くと、
「あれがあかん」「これはどうなってんねん」
という今の課題の話を・・
なかなか前にすすまず永延4時間。
でも諦めずに
何回も何回も聞いているうちに
「そうやな 信頼かな」
と答えてくれました。
「えっ 信頼とは?信頼されること?」
と聞くと、
「こちらから信頼をすることや」
やっとここで現在の
弊社の一番大切な
「信頼をつなぐ」
という言葉に出会いました。
ですので
先輩社員さんには
どんなことがあっても
「こちらから信頼をする」
というスタンスを変えずいようと思いました。
ただ
若手社員の教育は
時代に合わせていきたいので
「勇気づけ」をして
主体的な社員の育成。
社員の話は必ず最後まで聞くようにし、
また彼らが自主的に決めたことには
会社の命に支障がないのであれば
結末まで見届け自信をつけてもらう。
責任は私です。
そして次の社内改革は
「改善提案書」
を始めました。
今では週30通くらい改善案が来ますが
当時は
「トイレにペーパーがない」
など主体性とは離れた
依存的人の会社への不満が多く
こちらのマインドが参ってしまいました。
そして社員総会を行い社員表彰も始めました。
全社員が投票する社員MVP。
社員表彰はそれなりに盛り上がっていき
社員旅行も復活しました。
30年以上前にはあったのですが・・
当時の従業員が酔っぱらって社長の父に
「いいかっこするな」
お膳をひっくり返し・・
そこから中止。
それ以来カードをレストランに預け各家族で食事をする
というのが弊社の忘年会になっていました。
本当に復活できるかと
当初は少数の参加でしたが
今年は全社員がバスに乗って
温泉に行くようになりました。