帰国したその日、
父から「僕は65歳で死ぬ。いつから来るねん」
自分は充分好きなことをやったと観念し、
また親孝行をしたい、
そして何より今までこの会社を支えてくれていた
従業員への恩返しのために(有)城東衛生に入社しました。
入社時、売上1億5千万
対してキャッシュはゼロに近く
借入金3億円でスタート。
「30歳で3億円かぁ」と思いながら、
これも今まで好きなことをして生きてきた
「罰ゲーム」と思い飲み込みました。
また入社当時、従業員は6名でしたが全員年上、先輩。ほとんどパンチパーマ。
コミュニケーション下手の従業員同士は一言もしゃべらない日が多く、
ただプロ集団で抜群に働きはすごく
休みは日曜だけで朝6時から夜8時まで
また骨折しても休むことなく働いていただいておりました。
今でいうと超ブラック企業。
「すべてはお金のため」
そのポリシーの諸先輩従業員の人達に認めてもらうには、
その人たちの3倍働かないといけないと思い
休みなしと言う覚悟で働きました。
1番きつい現場には率先的に行き、
営業もみんなが回れない位受注してくる。
そのうちに従業員からは認められるようになりました。
ただ自分の心はずっと死んでいました。
休みの日曜日はフィットネスのプールサイドで
張りつめた心をリセットしておりました。
妻も気を遣ってくれて何もいいませんでしたが、
寂しさで体調を崩し始めました。