フラフ燃料についてFluff fuel manufacturing operations
環境省は「廃棄物の減量その他その適正な処理に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な方針」の中で
廃プラスチック類について、まず発生抑制を、を行うことが適当であるとしています。
次に再生利用を推進し、なお残るものについて、直接埋立を行わず、熱回収を行うことが適当であるとしました。
そこで注目されているのが廃プラスチック燃料です。
それが、「フラフ燃料」と呼ばれる燃料です。
こちらで弊社が製造販売しております、フラフ燃料についてご紹介いたします。
フラフ燃料とは
廃プラスチック類を細かく砕かれ圧縮梱した状態の燃料です。
RPF(Refuse paper & Plastic Fuel)のように製造過程で熱を加えないため、環境負荷がより低い燃料とされています。
国際的に廃プラの利用先として注目されています。
フラフ燃料は燃焼時に発生する熱量が石炭、石油と同じ6500∼8000 kcal/kgですが、炭素含有量が石炭より少ないため、
約17%のCO2削減が可能です。
廃プラスチックをリサイクルすることによって、逼迫が問題となっている最終処分場への埋め立て量を削減し
最終処分場の残存量を長く保てることも、1つのメリットです。
フラフ燃料の特徴
石炭や石油といった化石燃料の代替えエネルギーとして使用されることで、地球温暖化の原因とされる排出二酸化炭素を
削減できると言われています。
原料は、プラスチックのため、完全焼却により石炭と違って燃焼かすのコークスが出ません。
さらに、石炭・石油とそん色ないかそれ以上の熱量が得られ、コストも石油や石炭より低く、環境にやさしいので、
環境を意識する企業からも注目を集めています。
RPFとの違いは、RPFは廃棄物として排出された廃プラスチックと木くず・紙くず・繊維くずを原料として、破砕・成形したものです。
似たものですが、RPFの成形時に熱が必要になります。
しかし、フラフ燃料は、圧縮するだけになるので環境負荷が少ないと言われているのです。
フラフ燃料の製造流れ
フラフ燃料豆知識
フラフ燃料は、海を渡っています!
実は、フラフ燃料は、海外でも製造されています。
フィリピンのセブ島では、ある日本の企業が手がけ、工場が立ち上がっています。
フラフ燃料が現地で安定的に利用されることになり、廃プラスチックの埋立量削減や、廃プラスチックによる海洋汚染の防止、
さらに、地球温暖化対策に貢献しています。
循環型社会の形成に寄与
産業廃棄物を排出する事業所にとっては、廃棄物から燃料を製造し販売するため、既存事業の産業廃棄物収集や処理への価格転嫁ができます。
より安価に産業廃棄物の処理が行えるため、不法投棄などの課題解決や、
資源再生による安価な燃料が製造可能となります。
エネルギー利用者においても、高騰するエネルギー資源の代替として有効な
選択肢にもなります。
廃棄物の広域的な処理を集約化することの推進やシナジー効果が
期待されるだけでなく、経済発展(エコノミー)と環境保全(エコロジー)が
両立できる持続可能な社会をつくりだせるのです。